猫まみれの日々

ちゃんすけのこと

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私の最愛の猫、ちゃんすけが、3月9日に天に召されました。

ちゃんすけの死因は、ノルウェージャンやラグドールなど大型の猫に多い遺伝病、心筋肥大症由来の大動脈の血栓症でした。

主治医によれば、雑種の猫なら、この病気になる子は100匹に2〜3匹の確率。とても珍しい病気なのですが、長毛の純血種には多発している遺伝の病気なのだそうです。

ちゃんすけが生まれた当時も、ブリーダーさんや獣医さんはこの種に特有の遺伝病を知っていました。それをきちんと伝えることをせず、遺伝病で苦しむ子を繁殖を繰り返し、病に苦しむ子を故意に作って来たのです。

私も飼うときには無知なことにこの遺伝病を知らず、ただかわいらしいむくむくな子猫だったちゃんすけに惹かれてうちに迎えたのでした。

今から7年前に、ちゃんすけは心筋肥大症を発症しました。動くと苦しくなるので、じっとして遊ばなくなり、投薬の日々を頑張って送ってくれました。

13才と4ヶ月。ノルウェージャンの寿命としては、これは長い方だったのでしょう。早い子は3、4歳でこの病気を発症し、たくさん亡くなっています。

遺伝病に苦しむ猫も、それを見ている飼い主も両方が苦しむのです。もしちゃんすけが雑種だったなら、もっと長く健康に生きることができたことでしょう。

純血種の猫を買う人がいるから、ブリーダーや業者もどんどん繁殖させる。ちゃんすけを苦しめたのは、人間です。私たち人間が、たくさんの純血猫を苦しめている。その飼い主も愛猫の苦しみを我が事として苦しむ。もうこんなよくない循環は無くなった方が良いのです。

これから猫を飼おうと思う人は、どうか保護猫を家族に迎えて欲しいと思います。
商売にならなくなれば、無茶な繁殖を繰り返す業者もいなくなるはずです。

人間の目にちょっと可愛く映ることなど、その子が健康に幸せに暮らせるという宝に比べたら何ほどのものでしょうか。
家族に迎えて、一緒に生活をすれば、見た目ではなく、その子にしかない可愛らしさ、輝きに魅了されて、大切な我が子になる。猫と人との関係は、そういうものだと思います。

ちゃんすけは、愛らしく、大らかな性格で、新入り猫がやってくると、いつも一番最初に「遊ぼうよ」と誘ってあげて、猫たちの輪に新入りさんが入れるようにしてあげる、本当にやさしい子でした。猫たちみんなを愛しているけれど、その中でもとりわけ愛してやまない、一番大切な猫でした。

ちゃんすけには、言い尽くせないたくさんのありがとうと、私たち人間があなたを苦しめてごめんなさい、と話しかけています。

遊んで欲しいと頭をこん、とぶつけてアピール。呼びかけるといつも尻尾をピーンと上げて飛んでくる、優しく大らかでこの上なく可愛い猫でした

 

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コメント

  1. 石川千春 より:

    はじめまして50歳代の主婦です。先月3年9か月一緒に暮らした保護猫を亡くしてから、色々な方の猫ちゃんに対する思いを読ませて頂いております。こちらへは、暮れに保護した猫の為、キャットウォーク等を勉強しようと探してましたら、猫専用アパートメントのインテリアや作りが素敵で、CS放送の「猫ヘルパー」に出てくるアメリカのおうちのようで日本にも作ってらっしゃる方がおられるんだと感心しておりましたら、こちらに「猫まみれの日々」を見つけ読ませて頂きました。

    そうだったのですか~純血種の猫ちゃんにはそんな悲しい現実があったなんて。人間の欲は恐ろしいです。ちゃんすけちゃんの愛らしいお顔を拝見して涙が止まりません。
    我が家の亡くなった保護猫も家の前にうずくまっていたペルシャ猫でした。ずっと元気でしたが、最後、風邪をこじらせてしまったようでしたが、頼りない獣医師で死因はわからないと言っていました。

    うちは、年寄りのトイ・プードルがいて猫は飼った事がなく、警察署に預かってもらいながら飼い主さんを探しましたが見つからず、うちで飼う事にしました。
    大人しく手のかからない2,5kg位しかない小柄な男の子でしたがミーと名付けました。年寄りだったのか来たとき歯が3本しかなくすぐまた2本抜けて最後は1本でしたが、歯茎でつぶしていたのか、ドライフードが好きで一生懸命食べていました。
    人なつっこい子ではなかったので、最初はどうなる事かと思いましたが、徐々に私達家族4人に慣れてきて、朝「おはよう」と声をかけると「ニャ」と返してくれて、夜は夫と一緒に寝るまでになり、すっかり家族の一員になって、彼がいなくなるなんて考えてもいませんでした。

    クシャミが出て鼻血が出たので、急いで獣医師に診せましたが、触診も検査もせず、点鼻薬と点滴してましたが、全くよくならず、後から知人に、何のウィルスか検査して特定しなければ、合う薬はわからないのでは?と言われ、獣医師を変えればよかったと後悔しております。

    亡くなって初めてこどもを亡くしたように毎日悲しくて辛い日々です。泣かない日はありません。
    目が釣り目で目付きがよくないのですが、その仏頂面で、ごはんを待っていたり、お布団を敷くのを待っていたり、甘えて頭でなでてくれと押してきたりする姿が愛おしくて可愛くて、いつの間にか私のすべてになっていました。この気持ちは飼った方でないとわかって頂けないと思います。
    もうあの子に逢えない触れないあの子と見つめ合う事が出来ないと思うと頭がおかしくなりそうです。
    家族は夫と息子達~男ばかりで、それなりに辛そうでしたが、私のこの辛い気持ちほどではないと思います。
    こちらに書かれていた純血種の猫ちゃんの事情もわかりましたし、私も保護猫を飼った事で、色々調べたりボランティアの人に話を聞いたりして、ペットショップ等はない方がよいと思ってました。世界規模で一匹でも不幸な子を減らしたいと思い、動物愛護関連の記事を読み必要なら署名もしております。
    今度の日曜日は49日の法要がありますが、私はミーとずっと一緒にいるつもりです。

    1. 水野 直子 より:

      ミーちゃんのこと、お悔やみ申し上げます。
      愛猫を見送るのは、辛いことですね。私も今でも、ちゃんすけがいないのが寂しく、無意識に家の中で姿を探してしまいます。

      鼻血が出て…、という症状は私もうちの猫たちで見たことがないので、ミーちゃんが何の病気だったのかわからないですが、獣医師には、経験を頼りに必要な検査をしないで、勘で治療をする先生がいますので、本当にその病気に合った治療ならいいのですが、そうでなかった場合、命に関わることにもなってしまうのだと思います。

      私はアパートを猫仕様にリフォームするにあたって、ご自宅中にキャットウォークを張り巡らせたお宅を見せて参考にさせていただいたのですが、キャットウォークがあると、猫は上、人間は下と住み分けができ、スペースを倍広く使えて、そのお宅のネコちゃんたちがいかにものびのびと暮らしているのがいいと思いました。うちの猫アパートが、石川様のご参考になれば幸いです。

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